Anno Perfume Global Site Project
Perfumeのオープンソースのモーションデータを用いて面白い映像を作ろうというプロジェクトをたち上げました。普通にCG映像を作るだけじゃ面白くないので、ちょっと変わった制作手法を選びました。
Perfume Official Global Website
perfume-global.com
福岡女学院ワークショップ
福岡女学院にて、オープンキャンパスに来た高校生たちを対象に、同じ手法で映像制作を体験してもらいました! 体験後に自分が作った1コマ分のフィルムは持ち帰って貰いました。
→ ワークショップの様子はこちら
Process for Making
1. Cinema4Dで読み込みやすい形にbvhを変換する
オリジナルのbvhファイルには40fpsというフレームレートが設定されているのですが、Cinema4Dで読み込むと勝手に30fpsとして読み込まれてしまい、音楽との同期がずれてしまいます。そこで、bvhファイルのfpsを30fpsに変換するプログラムを作りました。
2. Cinema4Dで抽象的なオブジェクトを用いた映像を作る
Cinema4Dを使って、モーションデータの関節にパーティクルを出すエミッタと、パーティクルを引き付ける重力場を作ります。そして、関節の頭、両手、両足の5点を結ぶ線を描画し、動かしてみました。
3. カメラの動きを入れて構成する
次に、シーン毎の展開を絵コンテに書き、構成を練ります。
全体を1カットで見せながら映像が退屈にならないようカメラをダイナミックに動かし、映像の展開を作ります。
4. 映像を連番画像で書き出す
一旦、完成した動画を640x360のpng連番画像で書き出します。
5. OHPフィルムに印刷する
連番画像を透明なOHPフィルムに印刷します。
6. OHPフィルムをカットする
OHPフィルムをカッターで4分割し、それぞれを1コマのフィルムにする。
7. グルー(接着剤)を塗る
印刷されたパーティクルの上に透明のグルーを塗っていく。
8. 1616枚繰り返す
延々と作業を繰り返し、1616フレーム分の半立体フィルムを作り出す。
9. マルチプレーン撮影
レイヤー構造に重ねたガラスの間にフィルムを差し込み、上方から撮影する。
1枚ずらして撮る ✕ 1616回
撮った写真データを並べて、音楽と合うように編集する。
After Effects project file including all shot data
10. 完成!
デジタルでしか有り得ない形状と動きの3Dオブジェクトがアナログでしか有り得ない揺らぎと質感をもってアニメーションする、不思議な映像ができあがりました。
Credits
Sadam Fujioka | Produce/ Direction/ Composition/ Drawing | anno lab |
Takeshi Usami | Cinematograph/ Direction/ Drawing | anno lab |
Ai Nakajima | 3D CG animation/ Drawing | |
Nariaki Iwatani | Programming/ Composition/ Drawing | anno lab |
Moe Gotoh | Drawing | |
Yoshiko Houkabe | Drawing | |
Tomoyo Matsuda | Drawing | |
Masahiro Ihara | Cheering/ Honeymoon | anno lab |