FaN Week 2023 福岡現代作家ファイル2023
FaN Week 2023 Contemporary Artist in Fukuoka 2023
福岡市内で2023年9月に開催された「FaN Week 2023」に、長野櫻子が作品を制作・展示しました。
福岡城史跡エリアの「福岡現代作家ファイル2023」にて、福岡を拠点として活動するアーティストの1人として参加しました。
長野が作品を発表した会場はArtist Cafe Fukuokaのコミュニティスペース。
旧舞鶴中学校の一室をイベント・カフェスペースに改修した部屋だ。
室内には九州大学博物館の「九州大学歴史的什器保全再生プロジェクト」によって、戦前の木製の書棚、机、衝立、ミッドセンチュリーのデザイン椅子などの貴重な家具が配置されている。
かつて中学校だった場所が生まれ変わりうっすらとその面影を残す中、貴重な家具がどっしりと構え、そして現代的な機器も共存している。さまざまな時が交差する場所なのだ。
そんなArtist Cafe Fukuokaのコミュニティスペースを作者の視点で切り取り動きを与えた作品が、今回展示した「Artist Cafe Fukuokaのための11の視点」である。
この作品は、一見するとただの風景を書き起こしたものにしか見えないが、近寄ってみると線が微かに揺れ、動いていることがわかる。モニターの中に映るのは、そのモニターが対峙する誰もいない風景だ。
アニメーションという言葉は、ラテン語のanima(魂)という語源を持ち、そこから派生した「生命を与える」という言葉が由来とされている。
動くことのない風景を切り取り、トレースを繰り返して動きをつける。
誰も気に留めない風景に、生命を与える作品なのだ。
今回の展示を終えて、キュレーターであり佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授である花田伸一さんに、長野櫻子という作家について文章を書いていただきました。
下記テキストリンクからも読むことができます。ぜひご一読ください。
Project Title
FaN Week 2023 福岡現代作家ファイル2023
FaN Week 2023 Contemporary Artist in Fukuoka 2023
Category
Release Year
2023.9
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