みやざきの神楽 国立文楽劇場公演
Miyazaki Kagura on National Bunraku Theater

宮崎県の椎葉村に伝わる不土野神楽による公演。
奉納時と同じ高天原(祭壇)を文楽劇場の舞台に設え8番を舞って頂きました。「弓通し」では来場者を御神屋(舞台)に招いて厄を払いました。
最後の舞が終わると満席の客席からの拍手が鳴りやまず、また御神屋で使った幣や榊、高天原のお餅などを

<不土野神楽の概要>
日本三大秘境の一つといわれている宮崎県椎葉村には、現在26の集落に神楽が伝承されています。集落毎に11月中旬から12月下旬に夜通し行われる神楽は、地元では「冬祭り」「年祭り」とも呼ばれ、椎葉の村人たちにとって一年を締めくくる大切な祭り。集落毎に舞いや衣装、太鼓の調子も多種多様で、舞いの一つひとつが昔のままの態様を残していることから、椎葉神楽は、平成3年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
今回公演された不土野・尾向地区の神楽は、修験の色彩が今も強く残っており、神楽の諸々の準備にも見られます。不土野神楽では、祭りの前に御幣を切るための俎板や串、紙、榊などを、呪文を唱えて指で九字を切って清める作法を今も伝えています。このときの唱え言は室町時代までさかのぼる古い内容を伝えているとされ、伝承の正確さを物語っています。

それぞれの里に在る神楽を訪ねます。
by もとはる

山の神面(やまのかみめん)

守の神楽(上)(もりのかぐら/かみ)

公演後、希望者に御神屋飾り等をお渡し

弓通し(ゆみとおし)
外国人の子ども、地元の皆さんが参加した弓通し。

舞台空間を活かして山里の奥行きを表現

地元の宮司にる舞の解説、日英字幕を使い海外の方にも解りやすく紹介

鬼人面(きじんめん)

不土野神楽保存会の挨拶

山の神面(やまのかみめん)

不土野独自の面着けの様子。中司が榊の葉を口にくわえ面着けをする。
後ろの高天原(祭壇)は、地元からすべて持ち込まれたもの。

神粋(かんしい)

弓通し(ゆみとおし)
外国人の子ども、地元の皆さんが参加した弓通し。

弓通し(ゆみとおし)
外国人の子ども、地元の皆さんが参加した弓通し。

壱神楽(いちかぐら)

守の神楽(かみ)(もりのかぐら/かみ)

鬼神面(きじんめん)

鬼神面(きじんめん)

壱神楽(下)(いちかぐら/しも)

英文字幕を使い、海外の方にも解りやすく紹介

椎葉村から持参した特産品も好評

国立文楽劇場の独自の雰囲気に包まれて。