SINETARIUM - 国立情報学研究所エントランス常設展示
SINETARIUM

SINETARIUM サイネタリウム

SINETARIUMは、国立情報学研究所（NII）とのコラボレーションによって制作された、千代田区のNIIにて公開展示されているデータ・ビジュアライゼーション・インスタレーションです。

この作品は、NIIが構築・運用する学術情報ネットワーク「SINET5」を流れるデータトラフィック流量を用いて、SINET5の利活用により生み出される日本の学術研究・教育活動など、アカデミアのアクティビティを可視化し、表現としてのビジュアライゼーションを通じて現在進行形の科学研究への理解を深める試みです。

SINET5上のデータトラフィック流量に応じて、空間いっぱいに投影された日本地図上にマッピングされる粒子や線がダイナミックに変化し、鑑賞者が地図に近づくことでその地域のより詳細な流量が示されます。このことにより、もともと数字の羅列でしかなかったログデータを分かりやすく示すとともに、情報の移ろいを感じさせるビジュアルとサウンドを伴って表現しています。

また、現在進行形で記録されているデータトラフィック流量のデータをアップデートすることで、たとえば北海道胆振東部地震や平成30年7月豪雨（西日本豪雨）など直近に起こった災害時におけるデータ流量の変化なども可視化しています。

夜明けから日中、そして深夜へと移り変わる時間とともに、画面上を飛び交う線や粒子が徐々に活発になりそして静かに落ち着いてゆく様子を見ていると、日本各地で日々行われている知的な活動のリズムがまるで生命の息吹となって感じられるかのようです。