伝承文化映像アーカイブ『蜷城(ひなしろ)の獅子舞』
Traditional culture video archive “Lion dance of Hinashiro”

【蜷城(ひなしろ)の獅子舞】

毎年10月21日に挙行される美奈宜神社の御神幸に奉仕するもので、雌雄2対の獅子で構成されています。特徴は、全身をシュロを纏った獅子の姿。舞方も特徴的で、他地域に多い伎楽系統の獅子舞とは異なり舞楽を伴わず、荒々しく境内に現れると大地を踏み占め、両獅子が息を合わせ歯打ちするというだけの素朴で野性味のある獅子舞です。御神幸では長田と鵜木地区の二地区の獅子舞が奉納され、長田地区は神幸神輿の警護、鵜木地区は神輿台を祓う役を担っています。また、病気除けや豊作を願うという信仰に、祓いの獅子の姿がよく伝えられています。この系統の獅子は、筑後川中流域の各地に伝承されていますが、現在に至るまで本格的な形態を残しているのは蜷城のみ。昭和51年4月、福岡県指定無形民俗文化財に指定されました。

今回は、文化庁の「令和4年度補正予算事業 地域文化財総合活用推進事業(地域活性化のための伝統行事等振興事業)」に採択され、獅子舞を中心に祭りとそれに係る地域の表情を現在の記録映像としてまとめました。

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伝承文化映像アーカイブ『蜷城(ひなしろ)の獅子舞』
Traditional culture video archive “Lion dance of Hinashiro”

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Release Year

2024.4

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